新しいお友達 〜Phantom Fx × Shun Nokina Bells〜
久々にペダルでぶっ飛ぶほどびっくりした。
とりあえず、まずこのインタビュー記事を読んで欲しい。
今回、このペダル制作に関わった、戸高賢史氏(Phantom Fx)とShun Nokina氏(SND, Leqtique)のインタビューである。
このペダルは、スウェーデンのBJFEというブランドの大ファンである2人が、BJFEのHBODをベースにして制作している。
BJFEは、Bjorn Juhl氏によるブランドで、現在は、Mad ProfessorやBearfootといったブランドの設計者として知られる。
僕が触ったことがあるのは、せいぜいMad Professorのハンドワイアード・モデルくらいまでで、BJFEに関しては無知なのだが、後継機と呼ばれるペダルの性能、同じMad Professorでも”NEW”の付くハンドワイアードではない廉価版モデルのクオリティーには唸らされてきた。
特徴としては、歪み系であれば、拙い経験からモノを言うのはおこがましいが、他と違うのは、音の立体感や音の粒立ち、コントロール系の良さ(分かりやすさ、効き幅、反応の感度など)、ボードのどの位置でもはまる使い勝手の良さ、などなど枚挙にいとまがない。
Bellsに関しては、上述のBJFE設計の良さをさらに向上させたかのような印象を受けた。
音は立体的に浮き上がり、音の粒もきめ細やかで、圧倒的な音像。
コントロール・ノブも、3つのみで、Volume、1776(Gainにあたる)、Bell(12時を基軸として左側に回すとローエンド、右側に回すとハイエンドを強調)の操作性が実に分かりやすく、かつとても繊細に動作する。
最大の特徴であるBellというノブは、左に回しても右に回しても、決してイコライザー的にローを削ったからハイが際立つとかそういうものではなく、ベースとなるサウンドにローやハイが足されて、決して芯となる音は殺さない作り。
1776との絡みを考えると歪み量とBellの具合で、無限のパターンの表情を見せる。
繰り返しになるが、沸き立つような音の臨場感は、ボードの中でBellsだけが3Dで他が2Dに思えてしまうほど、圧倒的。
美しいペダルのボディのデザインには”Low Gain Wonder”とBJFEを彷彿とさせる製品名でもない言葉が書かれているが、まさにその名に偽りなし。
こんなに完璧なペダルは経験したことがない。
インタビュー記事の中で、お二人は「完璧だと思うペダルは?」と訊かれて、BJFEのコンプレッサーと意見を一致させているが、僕が今まで完璧だと思っているペダルは、Mad ProfessorのForest Green Compressor(ハンドワイアード・モデルで18V駆動したとき)だと思っていたので、笑ってしまったが、このPhantom Fx × Shun Nokina Bellsも、完璧なペダルとして加えたい。